不動産査定の仲介価格と買取価格 その2
2018/05/09
函館市内では桜もすっかり葉桜に変わり、函館地方気象台によると
今年の函館市内の桜の開花は例年より5日も早い開花とのことでした。
ゴールデンウイーク初めの五稜郭公園の桜はすでに満開に近い状態で
たくさんの人で賑わっていました。
さて、前回のブログでは不動産の査定価格には二つの価格(仲介価格・
買取価格)が存在し、買取は仲介に比べ、買取に要する経費等により
査定価格が低くなることをお話ししました。
では、不動産を高く売却したい場合、買取査定は必要ないのでしょうか。
買取には価格が低くはなりますが、不動産業者に物件を現状のままで
引き取ってもらえるというメリットがあります。また、いつ売れるものか
わからない仲介に比べ、買取はあらかじめ売却の期日が明確になるため、
引越の準備や引越先を探す等を売主のタイミングで予定が組め、自由度が
高いと言えます。
買取には買取の良さがあり、仲介での売却なのか、買取を選択するかは
売主それぞれの状況に合わせて選択をすれば良いでしょう。
ですが、仲介で売却を検討する場合でも、買取価格の査定は行うべきです。
買取価格とは読んで字のごとく、不動産業者が実際に購入する価格です。
それと比べ、仲介価格はあくまで不動産市場に照らし合わせて予想される、
売れるであろう価格のことで希望的観測に過ぎません。
そのため、仲介価格は買取価格と違って、不動産業者が負う責任度合いが
とても薄れます。
買取価格は仲介価格のおおよそ6~7割が相場となります。仲介での売却を
希望される場合でも買取価格の査定も合わせて行い、買取価格が仲介価格の
6割をだいぶ下回っていないか比べることで、相場より高い価格設定なのか
どうか判断する一つの目安となります。
当然物件が売れなければ価格の見直しをするほかありませんが、相場から
外れた価格で売却をスタートすると、売れるまで遠回りするだけでなく、
価格の見直しを繰り返すことで、本来売れるべき価格を割り込むことも
あります(不動産物件は鮮度が大切)。
不動産売却を成功させるために、仲介価格と買取価格の査定を依頼される
ことをぜひお勧めしたいと思います。