土地の査定について土地はどうやって査定されるの?
土地は3種類の価格があります。
その1.査定価格
その2.売り出し価格
その3.実際の売却価格
査定価格は次のように決まります。
その1.土地の路線価と面積
その2.過去の売買取引実績
その3.所在地(立地)
その4.土地上の建物有無
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1土地の路線価と面積について
「路線価」は、相続税や贈与税の計算に使われているのですが、これは毎年、国税庁が7月に発表しており、土地に隣接する道路に付けられた金額に、面積を乗じて算出することができます。(http://www.rosenka.nta.go.jp/ ※国税庁)
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2過去の売買取引実績について
売却したい土地でまず、チェックしておきたいことは、近隣の過去から最近の売買実績です。これは、土地の査定価格を決める上での大変重要な要素となります。また、売買取引の時期や不動産の土地、宅地、農地などの種類と地域を選ぶことによって、過去の取引実績を見ることが可能となります。査定を依頼する前に、自ら過去の取引実績を調べておくことを、ぜひオススメいたします。
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3立地状況をチェック
その土地が将来、住宅用地として利用される場合、立地の良さは重要な強みとなります。
駅、小学校、中学校、スーパー、病院などの生活必要施設は近くにあるととても便利です。ですから、立地の良さは査定価格にとって大変重要なポイントとなります。 -
4土地上の建物有無について
土地の上に建物があることによって、査定価格が上がるケースと下がるケースがあります。
およそ築15年以内の住める家が建っている場合 → 査定価格が上がる可能性がある
取り壊しが必要な建物が建っている場合 → 査定価格が下がる可能性がある
売り出し価格について査定価格は売出し価格ではありません。
売出し価格について簡単に言いますと、「その物件を最初いくらで売りに出すか」ということになります。あくまで査定価格=売出し価格ではありません。
物件に値段をつけるのは当然売主です。ただし査定価格、相場価格からかけ離れた金額で売り出しても、購入を希望する方はまれなので、査定額や自分で調べた付近の不動産売買取引実績、相場を考慮した上で値段を決めていきます。
買主は値下げ交渉をしてくることを前提に、最初は相場より少し高めの値段設定で売出すことをオススメいたします。
他業者によっては「この価格では売りだせない」ということも考えられます。なかには「早く売ってしまいたい」という不動産屋も存在しているのが現状です。
実際の売却価格について値下げ交渉は必ずされると思ってください。
買主からは、必ず値下げ交渉の希望があるので、相場より高めの値段設定で売り出すことをオススメします。決して、相場通りの価格設定はしないようにしましょう。
値引きの事例をご紹介
住宅用地<売り出し価格/3,200万円 → 売却価格/2,740万円 =値引き額460万円>
住宅用地<売り出し価格/7,400万円 → 売却価格/6,300万円 =値引き額1,100万円>
農地<売り出し価格/6,250万円 → 売却価格/4,050万円 =値引き額2,200万円>
売り出し価格が高い程、値引き要求も大きくなる傾向がございます。
値引き額に納得できなければ断ることも可能ですし、
買主と交渉して折り合いをつけることも可能です。
まずは最初の売り出し価格を決める際に「値引きがある」ことを予測しましょう。